Pic.: A.Kawasaki

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An energetic concert with all kinds of happenings! The fans headbanged, they laughed, they shouted and they danced! Read our report here~



今年の「KUSOTARRE IS BACK 2022 “天獄への階段”」ツアーは、11月13日の東京キネマ倶楽部公演で終着駅を迎えた。2019年に始動したNICOLASは、このツアーの数週間前にドラムRITSUの脱退が決定したが、サポートドラムHAYATE(哲郎)を迎え予定通りにツアーを開催することができた。そして最終公演で観客とhell (天獄)で時間を共にする機会を掴んだ。

真っ暗なステージは赤い光に照らされ、その後多彩な色の光に包まれた。最初の曲は「UMBRA」だった。感傷的で美しい曲の演奏に観客は感銘を受け、青と黄色の光に包まれたステージを畏怖して見ていた。しかし、「INSANITY NIGHTMARE」が始まると、会場の雰囲気はガラリと変わり、観客は発狂し始める。SAKU(ボーカル)が全力を尽くすようにと声をかけ、二曲目だとは思えないほどに会場は揺れていた。「困果応報」から「VITAL SIGNS」へと続き、観客は絶えずヘドバンをしたり、拳を振り上げていた。AKANE(ギター)とSATSUKI(ギター)が何度もステージ前に出て観客と一緒にヘドバンをしている姿はとても楽しそうだった。曲の合間で共に笑い見つめ合う姿から、メンバーいかにライブを楽しんでいるかが伝わった。ライブハウスの規制が徐々に緩和されている状況の中、声出しができるようになった観客も、全力でシャウトしたりメンバーの名前を叫んだりしていた。

Pic.: A.Kawasaki

赫い部屋」そして「」も、バンドは全力で演奏してくれた。ZERO(ベース)は観客の動きを絶えず注視し、もっと気合を入れるようにと身振り手振りで伝えながら跪いてベースを弾いている一方、AKANEはステージ全面を使い、自由に動き回りながら演奏していた。

廃論破」が始まり飛び跳ねた観客を、SAKUは豊かな手振りで煽った。どんどん速くなる曲調に合わせて、観客は力の許す限りジャンプを加速させた。続く「ベビーシッター」のパフォーマンス(自分の世界に没頭しベースを弾くZERO姿、金の照明でキラキラ光る黒いギターでソロを弾くSATSUKIの姿、そしてSAKUの観客と共にヘッドバンをする姿)では、バンドの魅力が全て詰め込められていた。

Pic.: A.Kawasaki

その後、真っ暗になった会場にドラムだけが照らされ、サポートドラムHAYATEは見事なソロを叩き始めた。ビートに合わせて手拍子をしている観客は、他のメンバーが真っ暗な中でゆったりと踊る姿を見て爆笑した。ドラムのソロからジャズ風な曲である「」へとスムーズにつながっていったことで、彼のソロがいかに「」に合ったものだったかということを証明した。ZEROは特に「」を楽しんでいる様子だった。足を入れ替えながらジャンプし、ずっと踊りながらベースを弾いていた。お立ち台に座ると、SAKUは後ろから近づき、ZEROの髪で遊んだ。

モザイク」「奇想天外ブラインドラブ」が終わると、初めて長いMCをする。SAKUは何度も楽しんでいるか問いかけ、観客はそれに全力のシャウトで応えた。その後、SAKUはこのツアーがたくさんの奇跡と偶然の積み重ねによって可能になり、そしてその奇跡と偶然がバンドと観客を今日この場所に呼び集めたと説明した。ツアーで学んできた全てをこのファイナル公演に持ってきた、そして次の曲「ECHO OF SILENCE」で皆に見せたいと。SAKUの力強く感情溢れる歌声に会場にいる観客は見惚れ、この曲で伝えたい想いを感じるしかなかった。続いて「Delighted」と「残歌」は、観客を再び発狂させ、髪が左から右、右から左へと靡いていた。

Pic.: A.Kawasaki

次のMCではサポートドラムHAYATEがビジュアル系特有のメイクと新しい髪色を自慢し、皆におじさんと呼ばれたくないからヘアメイクさんに綺麗にしてもらうように頼んだと話した。しかし、それにもかかわらずバンドにもスタッフにもおじさん呼ばわりをされ、計画は思い通りにいかなかったという話を聞いて観客は笑った。続いてメンバーは観客に声をかけ、この後もたくさんの予定があり、前にもましたすごいNICOLASを見せると約束し、大拍手と歓声をもらった。

セピア」「とあるアイドルオタクの異常な愛情」そして「悪童会-クソッタレ行進曲-」でファイナルを迎えたが、彼らがステージから去った瞬間に観客は手拍子を始め、大きな声でアンコールを求めた。

アンコールが始まると、対バンや女性限定・男性限定のライブなど、来年上半期のライブ予定をいくつか発表した。男性限定のライブに来場する男性は自由に(まだ)NICOLASに夢中になっていない男性友達を連れてきて欲しいと。

Pic.: A.Kawasaki

ミユキ」「BRILLIANT WORLD」と続き、会場は柵が壊れそうなぐらい狂い出した観客に溢れ揺れた。狂い出した観客の姿を横目に、SAKUZEROのマスクに隠された口にキスをした。

総じてエネルギーに溢れたとても楽しいライブだった。メンバーもずっと笑顔で、キネマ倶楽部の魅力で特徴でもあるバルコニーを含めたステージ全面を使ったパフォーマンスから、非常に楽しんでいるのが明らかだった。

発表があった通り、彼らは歩みを止めるつもりはないとのことなので、私たちもNICOLASが近い将来にどんなことを見せてくれるのかを楽しみにしている。

Report: Olga
和訳: Tiffany

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